仙骨分裂症


1、はじめに

 腰痛で、仙骨と腰椎との真中を圧した時に、痛みを感じたら、先天的に仙骨が分離しているかも知れません。仙骨の分裂は、先天的な奇形で、日本人の約2割にみられます。日常生活上は、特に問題はありませんが、20歳前後に、ちょっとしたきっかけで、ギックリ腰や、慢性腰痛などを発症します。

2、症状

 ギックリ腰などの腰痛と同じく、ちょっとした軽い動作での突然の腰痛。もしくは、原因はよく判らないが、次第に腰が痛くなり、前に屈むなどの動作で痛みが強くなる。ウエストラインより下の、真中を圧すと痛みがある(ない方もいる)。レントゲン撮影により、仙骨正中の融合不全(二分脊椎)がみられます。

仙腸関節症圧痛部 レントゲン写真(31歳 男性)


4、対処法

 変形性腰椎症とほぼ同じ。普段の運動、ストレッチや、治療などで、再発予防が必要です。



3、症例

 31歳 男性 会社員

 昨夜、洗面台で前に屈んだ時、突然、腰に痛みを感じた。前に屈んだり、腰を反らすなどの動作で痛みを強く感じ、歩くと腰に響いて痛む。特に前屈は、手が膝の上までしかとどかない。

 18歳ぐらいの時にも突然の腰痛に襲われ、以後、時々腰が痛かったが、特に治療はしていなかった。運動は、月に1〜2回ゴルフをする程度。

 鍼治療と、運動療法により、治療後は床上10cmまで届くようになった。その後、5回の治療で、ゴルフができるまでに回復。この方もいわゆるギックリ腰の状態で来院。特に、腰の一番下と仙骨の間を押すと 、強い痛みがあり、レントゲンを撮影し、仙骨に先天性の分裂が、確認されました(レントゲン写真参照)。



バック