むちうち症
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首に急激な衝撃を受けて、頭と首を強く前後左右などにスナッピングすることによる損傷です。主に、自動車の追突事故などによって起こります。
たとえ症状が軽くても、早期のうちにきちっとした治療を行っておかないと、後遺症を残すことが多いので注意が必要です。また、発症の直後にレントゲン写真を撮ってみても、一見異常が見られないことが多いのですが、時間がたってから撮影すると骨が変化しているケースが少なくありません。
交通事故によるむちうち症の治療については「むちうちのページ」を御覧ください。
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症 例 |
平成6年2月
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平成7年6月
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25才 女性
平成6年2月
自動車を停車中に追突され、車は大破。救急車で病院に運ばれ、X線写真を撮影したが異常なし。「頚椎捻挫」と診断され帰宅。
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翌日から頚に激痛を感じ、周辺の筋肉は硬くなり、痙攣をおこす。めまいと頭痛が激しいため、1週間入院治療を行い退院。頚部にカラーを付けた状態で当院に来院。
左側の事故3ヵ月後のX線画像は、頚椎捻挫特有の頚椎中段の彎曲が消失(曲線が折れた状態)していますが、骨は異常なし。
右側の1年後のX線画像は、頚椎中段の彎曲は少し改善されているものの、骨に軽度の変形が現れているのが見られます。 |
症 例 |
平成11年11月
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平成12年5月
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23才 女性
平成7年6月
左は事故2ヵ月後の画像、右は更に1年後の画像。
上の画像と同じく、1年後の画像では骨に軽度の変形が現れているのが見られる。
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むちうち症の対処方法
1、症状が軽くても早期に治療を受ける
2、頭痛、腕がだるい、腕がしびれるなどの症状があれば
根気よく治療することが重要
3、定期的にX線写真を撮ってチェックを行う
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