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欧米をはじめ世界各国で、パソコン業務が急速に増大するにつれて,パソコン作業に関連して生じる障害が問題になってきています。
勤労者集団を対象とする大規模な調査が行われている欧米諸国では、作業関連の筋骨格系障害や頸肩腕部の痛み等の年間有訴率が、14〜46%と報告されています。
米国では、こうした障害をRSI(Repetitive Stress Injury:反復性ストレス障害)と呼び、民間損保会社の労働災害保険統計によると、年間25万件以上のペースで、
職業性RSIが発生しているといいます。これらの労災に伴う企業側のコストは、3兆〜6兆円にも上ると見積もられているそうです。
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日本ではパソコンを長時間使う人に「マウス症候群」が広がっています。マウスを長時間使用することによる不自然な姿勢が、体調不良を生むことをいい、患者は急増中です。
マウス症候群は「マウス腱鞘(けんしょう)炎」とも呼ばれています。マウスの長時間使用による一番大きな弊害は、右手が不自然に固定されて、ほとんど動かないことです。肘が浮いて、右肩が前に出た状態は、首肩に対してかなりの負担がかかり、腕全体の血行を悪くし、しびれや違和感を生じるようになります。また、この様な悪い姿勢を続けることで、体全体的のバランスが悪くなり、背骨にダメージを与えるといわれています。
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1、手首が、仕事の時間経過に伴い痛くなり、動かなくなる
2、肩及び腕全体が重くて痛む。
3、肩こりがひどく背中が痛い、偏頭痛を伴う
4、指先のシビレ、握力の低下(箸も使いにくくなる)
5、肘の痛み、テニスエルボーに似た症状
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当院の統計では、マウス症候群患者の8割以上が、肩鎖関節症と関連があります。
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| 正常な肩鎖関節 |
肩鎖関節がずれた状態 |
肩鎖関節症は、肩を酷使する職業の人やスポーツマンに多く認められますが、臨床では、脊椎の構造的な変化により誘発する例も数多くみられます。
肩鎖関節は、皮膚の直下にあり、筋肉が少なく、また、腕全体と脊柱の間に、鎖骨を通してぶら下がってる状態です。その為、軽微な外傷や外力ストレスでも関節のじん帯が伸びやすく、時間が経つにつれ関節がずれてしまい、炎症を起します。
このような状態で、長時間PCへの入力などで肩を酷使すると、首と鎖骨上の筋肉が硬くなります。周囲の神経や血管が圧迫され、首肩の痛み、腕の痛み、背中の痛み、頭痛、肩凝り、しびれ、冷感など様々症状が発症してきます。更に、腕の神経は、周囲の交感神経と密に複雑なネットワークを構築しているので、自律神経様症状を訴えることも多くみられます。
女性では、20〜30代に圧倒的多く、なで肩の人で、首肩周辺の筋肉の発育が悪い人によく認められます。逆に、男性の場合では、中高年で、首が短く怒り肩で、筋肉質の方に多くみられます。
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| 頚(くび)周囲の解剖 |
矢印の所は血管が圧迫されている |
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1)肩を内側や上に回すと痛む、クリクリ音がする
2)鎖骨真上の窪み(欠盆穴)を押すと痛む、腕がだるくなりしびれる
3)肩甲骨間の痛み、悪い側を下にして寝ると痛みが強くなる
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今話題になっているマウス症候群は、実は多くの原因からなる障害の総称で、手首の痛み、腕のだるさが特徴です。その発生原因を特定し、適切な手段を選ばなければ、効果的な治療はできません。
当院が得意とする脊椎構造的障害に、現代医学でもよく見落とされている仙腸関節症、肩鎖関節症があります。経験から、いずれも経年変化の障害で、痛みが起きた時期と原因が特定できれば、治療によって驚くほどの改善を示します。しかし、痛みがなくなっても、完全に治ったわけではありません。ストレッチなどの自己管理と定期的な治療とチエックが、治療効果を維持するポイントです。
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