注)これは、悪い腰痛治療の例です。
十分な問診や理学検査を行なわずに、 MRI 撮影を行なった上、痛みの変化も確認せず、画像所見だけで手術を勧めたからです。
「手術で」と言われても、すぐには行わず、何人かの先生と相談したほうが賢明です。
高齢者であれば、腰痛の有無に関わらず、腰の変形は、レントゲンや MRIで、よくみられます。
椎間板ヘルニアと診断されても、手術適応となることは希です。
世界的な統計によると、現在、腰椎椎間板ヘルニアに対する治療方針は、保存療法(手術以外の治療)が基本となりつつあります。
ある病院の統計では、MRIで診断された患者の約7割以上に保存療法を選択し、
一定期間治療を行なった後、MRIで再検査したところ、その内の約6割の患者に、ヘルニアの縮小、或は消失が確認されたそうです。
当院の経験では、他院でヘルニアと診断された患者さんが、鍼治療などの保存療法を行い、約2〜3週間で痛みが半減、平均3ヵ月で症状がなくなるケースは多くみられます。
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